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BUDO-STATIONの備品として数が多い中国刀を使ってのマッサージです
ストライクへの第3段階「プッシュ」の解説・実演する天田憲明先生
7月7日(土)は、BUDO-STATIONの月1回システマ(天田憲明先生)でした。
システマでは、ロシアの剣を使ったマッサージが行われますが、BUDO-STATIONの備品は、中国剣、中国刀、棍、カリスティックなどがほとんどなので、マッサージに適した重量の木製刀を代用します。刀の重さだけを使って、うつぶせになった人の背面を叩いていきます。血流が良くなって気持ちがいい。刀をナイフに替えても行い、より細かな部位への刺激と金属の冷たい心地良さを得ることができました。
今回から、システマの大きな特徴をなすストライクに入ります。ストライクを習得するための、1.タッチ、2.プット、3.プッシュの3段階を経ながらの練習です。
第1段階のタッチでは、自分の拳を痛めないよう、身体の柔らかい部分へ適切な角度で触れることを学びます。
第2段階のプットは、拳を相手の身体に「置」きます。触れるだけでなく、拳の重みを相手に伝えます。しかし、押すまでにはいきません。この微妙な感覚は、難しいのですが、ストライクのために必須となる要素です。
第3段階のプッシュで押す動作となります。手首や肘の角度を調節して、最適の角度で相手の身体に触れ、手首や肘の角度を保ったまま、肩甲骨発動で押します。自分の体重を乗せると、うまく力が伝わりません。そこで、脇の引き伸ばしを使ってみると、うまく押すことができました。これは川嶋理論の「無反動化」そのものです。
システマでは「心地良い角度」と表現され、その習得法には、手を開いての拳立てなど、さまざまな種類と段階が確立されていることに驚かされました。
内発動理論と共通する原理をシステマの方法で学ぶことにより、内発動のパンチを理解・習得する大きな足がかりとなりました。