BUDO-STATIONブログ 山田英司

菊野先生の格闘技を超えた武術観

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演武会のラストは、菊野克紀先生。今は巌流島を主戦場にして、沖縄拳法空手道の突きの威力を満天下に知らしめる戦いを続けています。さらに、中段で効かせて倒すとポイントになるルールに変わったテコンドーにも挑戦。あの速くて変幻自在の蹴りをかいくぐり、いかに沖縄拳法の突きを当てるか。自らの突きの追及の為に、現行の格闘技ルールを利用し、検証と実証をする。
最近はこうした考えの選手が増えてきました。素手の戦いに挑む川嶋先生もそうですね。格闘技と武術の本質的違いを理解しないとこうした考えにはなりません。
20年前、私が拳功房を作り、ムエタイ挑戦は中国武術の検証の為、と考え、ずっと行ってきましたが、中々その理論的背景は理解されませんでした。武術には、格闘技にはない奥深い身体操作や術理がある、ということを知れば、それを発揮できる格闘技ルールで検証したくなるのは当然です。格闘技ルールに合った身体操作や術理を行うのではなく、武術の身体操作や術理を崩さず今のルールに挑む。いわば武術を主体にした価値観が徐々に浸透して来たと言うことです。それがBUDO-STATIONの主張でもあります。

菊野先生の沖縄拳法の突きの身体操作と術理の講習会「強い突きを当てる」は、12月9日の土曜日1時から3時まで、一般参加者を募集しての講習会を行います。ホロウェイ先生の講習会の翌週ですが、今年最後の講習会なので連続発進です。
申し込みは下記から。

12月9日(土)菊野克紀先生講習会の詳細決定

ナイハンチを演じる菊野先生。

近間からでも寸勁のように相手の身体に浸透します。

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