ミドルの連打。そのポイントは、軸となる前足が一瞬浮いて、開き、沈み、その後に軸足のカカトが浮き、蹴る。
言葉で書くと簡単ですが、これが難しい。ムエタイの身体操作のほとんどがここに集約されています。
オンライン撮影の為、ウィラサクレック会長が初心者向けに連打のコツを披露。
軸足を中心にしてただ蹴るのでなく、必ず蹴る前に前足を浮かす。
相対軸理論を知っている人にはわかるでしょうが、連打は中心軸運動ではなく、相対軸運動にしろ、と言うことです。
タイ人はそんなこと言いませんが。
実際、ゴン選手が初心者用の足を大きく上げる連打はうまくできませんでしたが、普通にミットに連打をしたら、ウィラサクレック会長の言うように、一瞬前足が浮いていた。
でも肉眼では速くて見えない。それがプロの動きなんですね。
一瞬の間に落下から中丹田先導の浮上や身体をムチのようにしならせる脱力運動からの無反動化。まさに相対軸や内発動がフル稼働という感じのムエタイ連打。
これができたら達人です。
まずは中丹田を浮かし、高く構える。
軸足を開き、落下。
軸足カカトが浮き、中丹田先導で浮上しながらの蹴り。無反動化。
蹴り足を引きながら、なんと前足は一瞬浮いていました。引きながら浮上です。
前足を開きつつ着地。瞬間落下します。同時に身体は反って中丹田先導。
浮上しながらの蹴り。軸足のカカトを浮かし浮上。これを繰り返す。