今日はシステマ講習会の後、菊野選手の「強い突きを当てる」講習会。さらに、ダーティーボクシングの撮影とイベント三連ちゃん。まずは菊野選手。講習のタイトルどおり、強い突きを当てる秘伝をフル公開。ここまで教えていいのか?と驚くほど濃い内容。
まず、ナイハンチの歩法と騎馬立ちからの突き。騎馬立ちで膝を外に張り、固定し、肩甲骨を目一杯引き、骨盤を動かさず、横へ突く。水月をはり、手で身体をリードしつつ前進。コツは米粒を掴みに行く要領。昔なら何を言ってるのかわからなかったでしょうが、川嶋先生の相対軸理論に照らし合わせると、菊野選手の説明が良くわかります。肩甲骨発動、上体の引き伸ばし、そして結合。逆に言えば、古伝の沖縄の教えには相対軸や内発動につながる身体操作が型にこめられていた、と思うと凄い。
さらに型の最初の両手を下げる形は、手を下げつつ、気迫で相手を押し、追い詰めらた相手ががら空きの顔面を突いてくる。それが分かっているとカウンターが取れる。さらに型には相手の中心を取る教えも。これらは何れも菊野選手が巌流島で強豪達をKOした戦略。私もカウンターは随分研究しましたが、相手を自由にしておくとカウンターを取るのは大変でした。しかし、ガードを開け、気で押して行き、相手に打たせるとカウンターを取りやすい、という教えには目からウロコ。菊野選手の強さの一端が理解できた気がしました。武術には様々な戦略がありますが、一撃必殺を実現する1つの方法論がここには確かにあります。感動の講習会でした。
騎馬立ちで右肩を目一杯引く。
下半身は不動で左方を右拳で突く。肩甲骨発動と引き伸ばしが誘発される動きです。
米粒を取るように手から身体を導く。
手を下ろして相手を押して行く。
ガマン出来なくなった相手が顔面を狙ってきたら強烈なカウンターを打つ。この後、この技を破る技も公開。
皆んなで記念撮影。