今日の拳功房は凄い特別ゲストが登場しました。来日しているキモ先生が、雨の中、練習 を見学に来られました。最初は練習を静かに見ていたキモ先生ですが、その内ウズウズし始めたのか、野沢君にカリの技法を説明始めたので、どうせなら、皆んなに教えて下さい、とお願いすると、凄い勢いでキモ先生の即席講習会が始まりました。
まずは、銃の奪いかた。続いてカリスティックの基本からディスアーム。そこからの様々な技。さらには長い棒を使った様々なカリスティックの基本練習。
いつも竹内先生のカリのクラスを見学してますが、フィリピン武術の武器の操作法は分かりやすく体系立てられており、本当に勉強になります。
私の専門の北派中国武術は、一般的に技の構成が大雑把。そこが北派の欠点であり、長所でもあります。なぜそれが長所かと言うと、身体操作さえ分かれば、技はいくらでも出てくるので最近は技は関係ない、と思うようになったからです。しかし、そう思えるようになるには長い時間が必要。それを中国北方の人間は気長にやるし、その代表が太極拳。とくに呉式太極拳ですね。
技の精緻な体系を目指すのも、じっくりと自分の身体を開発するのも、どちらも武術の魅力。様々な武術の魅力が交錯するBUDO-STATIONならではの贅沢な刺激でした。
銃の奪いかたの基本。左手でパリーしつつ右手で銃身を掴み、
下に捻ると相手の指は極まってしまうので、簡単に奪えます。
その反動で即相手の顔を突く。ここから様々な応用変化があります。
カリスティックの操作法とディスアーム。
背後にまわり、スティックで頸動脈をチョーク。テコを応用したこんな方法もあるんですね。
こちらは腕にスティックを当ててチョーク。
スティックを打ってきたら、右手を突き上げ、
回転しながら左手でディスアーム。そのまままわり、奪ったスティックで相手の脇を打つ。なんと八卦掌そのまま。勉強になるなあ。
棒を使ったスティックの基本操作法も教わりました。