ブドステの武術トライアル研究はとどまることを知りません。先生達も、こうした研究が好きだからこの道にはいったんでしょうからね。もちろん私もそう。伝説の技が本当に有効なのか？太極拳があんな動きで使えるのか？格闘技は実際のところ、ケンカでどこまで有効なのか？など知りたいことが今でも増えるばかり。
そこで私のルール作りの進め方は通常の格闘技とは違う逆算法。このルールの中でどう戦えば勝てるか？ではなく、太極拳などが実戦的だと仮定したら、どんな局面か？
とルールを模索。では八極拳では？蟷螂拳では？ジークンドーでは？と考えていくと、結構共通の局面が見えてきます。
ならばそれをルール化して見よう、というのが武術トライアルであり、仮説に基づく検証実験と言えます。
だから観客は関係なし。むしろ実験の精密度を上げるには邪魔。従って面白さやわかりやすさは二の次。ただし、試合に参加するプレイヤーが安全で楽しく行えることには留意しなければいけませんね。
ブドステには田口先生や瀬戸先生など中国武術の戦闘に関しては、日本でトップクラスの技術と理論を持った先生達がいます。先生達の研究で、初めて武術が力を発揮できる場ができそうです。
本当のケンカはパーソナルスペースギリギリの間合いで無構えから始まります。この間合いで相手は何をしてくるかわかりませんが、それに対応できなければ実戦で使えないことを意味します。
狭い試合場から相手を推しだすにはなんと太極拳が有効。
ディスアームは簡単にいきません。もみ合いに対応できなければ、どんな技も決まらないのです。