6月から月曜の昼1時からはスローライフ太極拳、2時10分からはマインドフルネス外丹功の田口先生のクラスがスタート。初日なのに、早速生徒さんが来ました。
写真を撮りながら稽古を拝見しましたが、難しい太極拳の理論や、気功の原理を端的に分かりやすく指導してくれます。
だから各動作のチェックポイントも明確です。
私は今の武術界に必要な指導能力は、そしゃく力であると思います。例えばムエタイでも中国武術でも、輸入当時は本場物に人々は飛びついてきました。タイや中国で学んでくると、本場で習った。タイ人や中国人に学ぶと本場の人に学んだ、という感覚ですね。しかし、それも珍しくなくなり、また、タイで練習したり、タイ人に学んだから強くなるわけでもない、ということにも皆が気づき出しました。むしろ、本場の人より、そしゃく力、すなわち理論を知り、それを分かりやすく説明してくれる指導者に学んだ方が確実に上達する。
それに気づき出したのが今の時代でしょう。ですから、武術の身体操作を分かりやすく科学化、理論化する倉本先生や川嶋先生の研究に人々は注目するようになったのです。
そして今日の田口先生の指導内容も、まさに今日的なニーズに応えるものでした。さすが指導歴30年以上のベテラン。深い内容を分かりやすく説明するそしゃく力は抜群でした。健康法や中国武術に興味のある方はぜひ一度体験をオススメします。
ゆらぎに身を任せて自由に動く鄭子太極拳はいかにも気持ちが良さそう。田口先生は鏡バージョンで左右逆に動きます。
これは外丹功の基本。まっすぐに頭が伸び、同時に下に身体も沈む。異なるベクトルで骨も伸ばされます。
両手を合わせ、胸と腰が逆ベクトル。龍が泳ぐような動きで身体の骨をほぐしていく龍游功。