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猛虎硬把山は歩法が命

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こんな時期なのに、今日の拳功房は女性の体験者を合わせて4名。原則自粛ですが、希望者がいればやりますよ。

むしろ少人数なので、集中力はアップ。内容も高度になっていきます。今日の一番大事なポイントは四六突きでしたね。

形意拳の三体式や六合蟷螂の不丁不八式と同じです。

八極拳の冲捶は基本は馬歩ですが、上級になると四六式。なぜか?と不思議に思いますよね。武壇八極のウリは李書文の猛虎硬把山。中段突きから肘打ちのコンビネーションであることは有名ですが、実際に大切なことは、その歩法。実は猛虎硬把山の時に四六式から馬歩への変化を使います。

馬歩は、力を出し切り、いつきがちになりますが、四六式は距離が伸びる。後ろ足が崩歩のように寄るので肘打ちの間合いが伸びるわけです。これがないと肘があたらないし、相手を飛ばせない。

それだけじゃありません。四六突きは速い。そして重い。普通格闘技だと体幹を先に動かし、次に手足を動かしますが、四六突きは逆。

前手と前足が先に動き、後ろ足が次に寄る。これが跟歩。形意拳で有名なこの歩法は、最後に体幹が動きます。 

すると、先ず速い突きが当たり、浸透させる時に急に重くなるわけです。突きは速く当て、重くしたい訳ですが、四六突きはこの矛盾を止揚する高度な突きで
す。

あまりにマニアックで着いてこれる人は少ないかもしれませんが、武術なんてそんなものです。

前足から動き、突きも同時に出る。

 

 

インパクト時に後ろ足を寄せ、体幹の全てを目標にぶつける。

 

 

後ろ足の寄せが肘打ちの距離と重さを増す。猛虎硬把山は歩法がわかると極めて合理的なコンビネーションになります。

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