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巌流島で武術の盲点を見つけた

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今日は久しぶりの巌流島。全日本武術選手権。アマチュアの大道塾、日本拳法、サンボ、数見空手、柔道等の他、ムエタイ、修斗、プロレス、パンクラスなどのプロ選手を含む16名のトーナメント。結果から言うと優勝はプロレスの奥田啓介選手。優勝コメントで「プロレスは強いんです!」と叫んでいましたが、レスリングで実績のある奥田選手の身体能力は確かに凄かった。
一回戦後に隣りで見ていた巌流島の柴田さんに、「優勝は奥田選手でしょう」と言うと、「そんな予想は誰もしてませんよ。」との返事。
しかし、今日のルールだとクレバーな奥田選手には誰も叶わないでしょう。なにしろ、各武術の道着を着用して戦う。すると裸で戦うプロレスや修斗、相撲などは圧倒的有利。奥田選手は相手の道着を掴みコントロール。掴めなくとも、レスリング選手は巧みに自分の身体を押し付け、相手を簡単に場外に推しだせます。奥田選手は一回戦からこの戦法でほとんどノーダメージで一本勝ちを重ね、優勝。
もちろん、奥田選手が道着をつけたらまた展開は変わるでしょう。相手が道着を着ていた場合、巌流島で有効なのは襟を掴んで膝連打。そこからテイクダウンを奪い、マウントパンチ。打撃が得意な選手はほとんどこのパターンですが、裸のレスリング選手にはこれが通用しない。
大会タイトルは武術選手権ですが、武術とは、道着着用で戦う体系なので、裸の相手には苦戦しますね。ある意味武術の盲点を気付かせてくれた大会だったので、非常に面白かった。

武術選手権なのにプロレスラーが優勝してしまったからでしょうか。谷川プロデューサーは渋い顔。

システマ対ムエタイ。アキラ選手は写真のようにシステマの技を使おうとしていたのは立派。しかし、金がかかった時のタイ人は強く、クンタップ選手はこれまでにないいい動き。一回戦でアキラ選手に圧勝。二回戦は空手のKENGO選手をKO。


元相撲取りの鈴川選手と柔術の関根選手の試合。関根選手は道着が掴めないので得意の寝技に持ち込めず、終始鈴川選手に押されていました。

敬老の日なのに、54歳の平選手に容赦無く突き、蹴りを打ち込む菊野選手。エキジビジョンですが、ボディには相当つよい打撃を入れてました。

最も空手らしい動きを見せていたのは原翔大選手。一回戦で喧嘩師の中澤選手を打撃で圧倒。二回戦は裸の蓮見選手に苦戦しつつも、最後は飛び膝カウンターで逆転KO勝ち。凄い成長ぶりでした。

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