太極拳のポンが実は散手の基本。
相手が引いたらそのままくっついていってポンで飛ばしてしまう。
この攻防の前提がないと内家拳的組み手が始まりません。
武壇では、八卦掌の受けの対打を重要視しますが、これは内家拳の組み手の攻防をまとめた対打だからです。
相手が推してくるベクトルを感じたら下からスルリと抜けて掌打や突き、肘などをカウンターしますが、これ自体、ポンの応用。
要するに内家拳とはポンの応酬。
これを八卦掌の裹で受け、滾、讃、掙で攻める。
これは八極のように寸勁を使う攻防となります。攻防の最中は相手の手と接触したまま、聴勁をきかせて戦います。
太極拳の推手はその為に必要ですが、自由な攻防をしておかないと格闘技にすぐやられてしまいます。
実際に使えると内家拳は速くて強いですよ。
1、互いにポンを効かせて塔手。
2.相手が引いたらついていき推し飛ばし
3.押された側はスルリと下から寸勁。
これもポンがないとすぐにつけない。
4.寸勁を八卦の裹で受ける。
5.右肩を引きつつ、滾で相手の腕を崩す
6.讃、琤で脇腹へ寸勁。対打は、まだまだ先があります。