演武に先立つあいさつでは、BUDO-STATIONのTシャツを着用しました(写真は川保天骨氏撮影。以後も同様です)
演武は野沢式メーマイ。この技はクンヤックジャップリンです
ゴンナパー選手の登場に、どよめきと大拍手が起こります
レフェリーはウィラサクレック会長です
ゴンナパー選手の強烈なテッサーイが襲います
私は無意識にテックワーを多用していました
ウィラサレック会長が私の手を挙げ、ゴンナパー氏が憤然とする、の図(笑)
山田編集長とがっちり握手です
演武の先生方、来賓の先生方と記念撮影
準備の時間は、あっという間にすぎてしまう
BUDO-STATIONの開設記念演武会である。
フル・コムへは、開始の3時間前に到着して、ご出席者名簿の出力や受付打ち合わせ、お客様へのお知らせ表示の作成など準備を進めるが、あれよあれよという間に時間はすぎ、予定していた昼食を摂る間もなく、ウィラサクレック会長とゴンナパー選手を迎えに行く時間となる。
ウィラサクレック会長とゴンナパー選手をお迎え
フル・コムからウィラサクレック・ジムへは地理的には近く、電車に乗っても歩いても所要時間は同じ。快晴で外は気持ちがいいので、歩いて行く。正確には25分かかることがわかった。早めに着いたので、タクシーをつかまえるには、どのあたりが適しているか、ジム周辺を物色していたら、ドン先生を発見。あいさつをしたら、ウィラサクレック会長、モー先生、ゴンナパー選手、ダサコーン選手と、ジムのオールスターが勢ぞろいして、近所の家具を運ぶお手伝いをしている現場だった。
皆さんに合流してジムへ向かい、会長と今日のエキシビジョンについて打ち合わせ。ゴンナパー選手と私のスパーに加えて、ゴンナパー選手のミットも行ってくれるというサービスで、これはありがたい。
3時15分に、ジムの車を会長の運転で出発。道順を覚えたので、順調に走ってフル・コムへ到着。
BUDO-STATIONには、お客様が次々にかけつけている中、ウィラサクレック会長とゴンナパー選手を引き連れて少し異様な雰囲気を醸し出しながら会場入り。フル・コム内で着替えと最終打ち合わせをすると、もう開始の時間だ。
演武会開始
田口功氏の司会により、山田編集長のあいさつから演武へと進んでいく中、こちらはゴンナパー選手とふたりでフル・コムにて待機。「もう少し待ってください」と気遣う私に対し、数々の大舞台を経験してきたゴンナパー選手は、余裕の笑顔で応じてくれる。
山田編集長の演武が終わり、いよいよ私の番。田口氏の紹介口上に続いてBUDO-STATIONに入場。まずはマーシャルボディの紹介、演武の内容を説明するが、自分に向けられている10以上のカメラに驚き、あいさつの後、しばらく言葉が出てこなかった。
演武は古式ムエタイのメーマイ。マイオンバークの起式・収式を加え、サネー師メーマイを基にして私流にアレンジを加えた内容。内発動を意識して行うが、形を見せる性質から、どうしても外発動になってしまう。今後の研究が必要だ。
ゴンナパー選手と対決
ここでウィラサクレック氏が「本当に使えるのか?」「この男と戦えるのか?」と口をはさんでくる演出が入り、ゴンナパー選手が自身の入場曲に乗って入場。場内からどよめきと大拍手が起こる。
「日本のキックボクシング界を荒らしまくっている国内最強のムエタイ戦士です。その強大なパワーを見せつけムエタイの破壊王と呼ばれるゴンナパー選手が入場しました。大変なことになりました!」という田口氏の威勢のいい紹介に続き、ウィラサクレック会長がレフェリーとなって、スパー開始。
ゴンナパー選手は通常の戦法どおりテッサーイを多用し、マッタワットクワーを要所で決めてくる。私は、できるだけ考えることなく、ただし魅せるスパーにしなければならないので、とにかく手数を出すことに努める。ゴンナパー氏のテッサーイをブロックしてのテックワーが一番多く出た。山田編集長の「沈んで左」の指示が良く聞こえ、マットロンサーイを効果的に当てることができる。終盤には、ゴンナパー氏のテッサーイ連打にひるんだが、すぐに蹴り返す攻防を展開して、3分を終了。
エキシビジョンゆえレフェリーはドローにするのがお決まりなのだが、ウィラサクレック会長は私の腕だけを挙げ、ゴンナパー氏は怒りで、グローブを叩きつけるという粋な演出もあり、スパーの最中だけでなく、終了後も盛り上がった。
続いてゴンナパー氏のミット。持ち手はウィラサクレック会長自らが務め、ものすごい音で放たれるゴンナパー氏の蹴りに、その威力を満場に知らしめて余りあるものだった。
大喝采を受けながら、私の演武は終了。ウィラサクレック会長とゴンナパー選手にお礼を言い、ゴンナパー選手が着替えを終えると、グローブなどをジムの車に仕舞い込み、車で帰るおふたりを感謝の気持ちいっぱいで見送った。ありがとうございました!
超一流の先生方による演武が続く
演武は続き、竹内一馬先生のカリとジークンドー、竹内健二先生の42式太極拳と42式太極剣、アヴィ・マザルト先生のクラヴマガ護身術、沈剛先生の呉式太極拳・十三式と乾坤剣、川嶋佑先生の相対軸下段回し蹴り角材折り、川口賢先生の長凌心意門拳、菊野克紀先生のナイハンチ、そして倉本成春先生のあいさつによって2時間に及ぶ演武会を終了した。
そして宴も続く
演武会が終了すると、テーブルや飲み物・料理が一気に運び込まれ、オープニングパーティに突入。
倉本先生による乾杯の音頭に始まり、中村頼永先生からのあいさつをいただき、パーティは演武会を上回るような盛り上がりになっていく。
さらに、林悦道先生、由井恵美さん、三ツ山幸子先生によるあいさつもいただいて、ヒートアップは止まらず、フル・コムの忘年会では、すっかり定番となった実技の攻防、技術指導なども始まってしまう。
ケータリングは8時10分で終了し、パーティ終了も同じ時間に設定していたが、宴は止まらず、テーブルが引き上げられた道場の畳の上に座っての宴が10時まで続いた。
BUDO-STATIONを出てからは、来賓で出席してくれた巨椋修氏が日暮里駅前で発見した居酒屋へ行こうということになるが、残念ながら閉店してしまっていたので、駅前ビルにある居酒屋チェーン店で3次会となり、話の尽きぬ会は、終電まで続いたのであった。
最後になりましたが、演武を行ってくださった先生方、ご出席いただいた皆様方、本当にありがとうございました。BUDO-STATIONは、ついに発進しました!