クラヴマガの面白さは通常の武道ではタブーとされているような動きを行うこと。ところが、その動きの理は川嶋先生が提唱する相対軸や内発動に共通してます。
今でも川嶋先生の理論は進歩的な人でないとなかなか受け入れられないのに、あの時代にクラヴマガの体系を作るのは大変だったはずです。
おそらくイスラエルの軍隊では、フォームより、実用を重んじたからでしょう。相対軸的な手先導や脱力、落下、シーソーなど、当時では革新的な動きが体系の中にあり、軍隊なので、それらを一部の達人だけでなく、誰にでも習得可能にするゲームのような練習法もあります。
なるほどこうした発想は日本にはなかった。しかし、それは日本の武術に足りないものを補ったと考えるならば、日本武術を学ぶ者こそ、クラヴマガから教えられることはたくさんあるかもしれません。
パートナーがペンを落とす。
前足重心から落ちるペンを上からつかむ。アヴィ先生は5回中5回成功。予備動作がすこしたでもあるとまにあいません。
パンチを喰らいそうになったらまず頭をそらす。
そこから足をさげ、手で跳ね上げ、シーソーのように足を跳ね上げ、金的蹴り。一瞬できまります。