よくあるのが、写真のように蹴りのタメを作ろうとして、軸足の膝を曲げる。これだと、いくら相対軸的に体重移動しつつ蹴ろうと思っでもバランスが難しくなります。
正しくは、後半の写真のように軸足が曲がらないで、体重が乗らないように身体の動きを止める。
川嶋先生がスパッと6センチ角材を斬った時のローキックがこの蹴り方です。
軸足に体重が乗らないから、対象物に体重が乗る。気がつけば、物理的に当たり前なのですが、理論を知らなければ、いくら努力をしても、しばしば逆効果になったりします。
そのポイントは軸足がフニャッとならないような骨の無反動化。これが難しい。これまで、相対軸理論を頭で理解しても中々身体で再現できない人が意外に多かったと思います。私なども、膝抜きがどうしてもできない生徒にどう修正させればいいのかわかりませんでした。武術は見て覚えろ、と言うのが基本ですが、それではどうしてもできない生徒が現実にいます。
しかし、この骨の無反動化も川嶋先生でさえ、最近理論化できたばかりと言うのですから、非常に気づきにくい部分。今のスポーツ界でもこの部分が誤解されてるので、浅田真央選手も、残念ながら左膝を壊して引退に追い込まれてしまいました。
またまたスポーツ界の常識を根底から揺るがす川嶋理論が誕生しそうです。
前膝を曲げて蹴りの準備
ここから蹴っても中心軸。秘密は足裏の重心の置き方。
太極拳で言う円襠を意識すると骨の無反動化が起こり、
蹴りが相対軸となり、強烈なローキックへ。