松田先生から伝えられた陳家の四正推手は、他派とちょっと変わっています。下から跳ね上げる手は楊家のように、横のままではなく、指は上に向け、纒絲をきかせる。
さらに我々の派は、発勁を磨くので、纒絲をきかせ、崩で相手を浮かせる瞬間に、両肩を上げ、前足を上げ、前身して浮きつつ、上体は下へ沈ませます。
今日、練習した事を言語化すると、このように何を言ってるかわからなくなってしまいます。しかし、基本の突きの蓄勢のように。と指導すれば、結果としてできるようになる。
そう、身体は覚えてるんですね。
このように、頭ではなく、身体に任せる、と言うのが武術の極意。道教では無為自然と言います。
この身体に任せる感覚は合気道の天人合一にもつながります。
松田先生が拳児のラストでじっちゃんの剣をよけたのは、この境地を表現しようとしたのでしょうが、いきなりで読者にはわからなかったですね。しっかりとと悟りに近づいていく稽古をしていきたいですね。
四正推手。下から手を差し入れ按にいくのが普通
この姿勢で前足を浮かすと八極の蓄勢。頭は低くなる。
着地で脇を打つ。拳だと冲捶。相手の手は浮かし引進落空。
パンチが来ても相手を浮かせます。蓄勢で沈みつつ前進。
相手は浮いていきます。太極拳では崩。
次に発勁すれば相手はふっ飛んでいきます。これは太極拳で言えば双按の蓄から発。