今日は八極の基本の崩し。劉雲樵先生は、柔道も強かったのは、不思議がる人がいますが、八極にも、崩しの練習は当然あり、それがあるから寸勁などの技術が生きるわけです。その崩しの動きを拳功房では、トランプの兵隊と呼んでいます。ディズニーの不思議の国のアリスでトランプの兵隊が左右に身体を傾けて行進しますが、この動きは実は高度な身体操作。八極だけでなく、太極拳などでもこうした崩しは多用します。自分はただ相手の両手に触れるだけで簡単に左右に崩せます。これができると手を触れずに相手を倒すこともできるし、寸勁や様々な攻撃が簡単に相手に入ります。実はこれが本当の引進落空に繋がります。様々な伝説の技もこうした基本の崩しが使えると現実の技となる。
八卦掌の神秘的な動きも極めて実用的。こうした技法は、60センチの間合いの中で、顔面、後頭部、喉、目への打撃あり。金的への全ての攻撃、肘、頭突き、両手ブッシュ、つかみ有り。を想定しないとダメ。だから拳功房の組み手は以上の攻撃は全て認めて、その上で安全?に組み手を行います。このルールが格闘技との差異が一番出やすい。
拳功房素手組み手は面白いなあ。
トランプの兵隊で左右に崩し、
目突きやのどを狙う。触らなくても相手は今度は後方に崩れるので、
手を触れずに倒すのは可能。実戦的です。ヤラセじゃありませんよ。
これは右を上に崩しつつ左足払い。大抵きまります。
きまらなかったら、即右足を後方に。柔道にも使えます。おそらく劉雲樵先生が使ったと思われるコンビネーションです。
じゃあ、自分がやられたらどうするか?
こういう時に活躍するのが八卦掌。くるりと脇の下を潜り、相手の崩しのベクトルを流してしまい、自分へバックを取り、もう逆手を決めています。
これは60センチ以内のなんでも有り組み手。スローで聴勁をきかせれば安全。楽しみながら地力が突きます。