武術と格闘技と何が一番違うか。
色々ありますが、格闘技の人が間違いやすいのが間合い。そもそも喧嘩や街での戦いが離れて始まることはありません。60センチのパーソナルスペースを破られたから喧嘩になるのです。
だから構えは実戦や護身にはなし。
武術にもなし。強いて言えば塔手のように手を触れるくらい。これはパーソナルスペースからの戦いを練習する為です。
また、格闘技の人が陥りやすい間違いがパンチから急にプッシュ、とかパンチから急に掴み、など格闘技ジャンルを超える攻撃が来ると対応できなくなる。これは怖いですねえ。
実戦には打撃や投げなどのジャンル分けがないのに、格闘技に慣れると身体と脳がジャンルごとに反応してしまう。
突然そのジャンルの反則を行うとフリーズしてしまうのです。
一度格闘技を捨てないとダメですね。間合いからインプットしないと。だから拳功房は60センチの間合いから。本当は太極拳の推手も意味がわかればムチャクチャ喧嘩に役立つ。実戦的なんですよ。
60センチの間合いを破られた戦いはグチャグチャの掴み合い。肘と頭突きを要注意。こんな時には太極拳の金鶏独立。
アゴを突き上げた後足を掛けて後頭部から床に叩きつける。一発KOですね。しかし、打撃でも投げでもない攻撃。これが本当の総合技です。
推手の間合いからの塔手。本来は60センチのパーソナルスペースでの攻防感覚を磨くものです。
相手が流したらそのまま付いていって肘を入れる。
次に肘を支点に腕刀。これが太極拳の第一動作、欄札衣。元々は推手の破法です。
自粛期間が解けて、また道場に活気が戻りつつあるぞ。