昨日が巌流島に向けて、酔拳野郎今野選手の最後の練習。瀬戸先生の総仕上げです。
実は、ここ数週間の今野選手のレベルアップは武術理論上、極めて興味深いものです。
私がこれまで本などで発表してきた発展段階を、今野選手は数日で経験した感があります。だから、試合や試験は重要。人を急成長させるきっかけを与えてくれます。
昨日の段階では、今野選手の戦い方はどん底。一馬先生にボコラれた後が大切。思った通り、普通の格闘技の構えと動きになっていました。
私もスパーで八極拳が使えなかったりして、こうなったことがあるのでそれは想定内。
問題はその後です。ルールの中で格闘技ではない、武術の動きをすると、不利になるから格闘技になるわけで、有利になれば武術の動きになる。勝つ為の動きを選択するのは当然ですからね。
しかし、私は今野選手の動きにNGを出し、そこから瀬戸先生がそのNG部分をカバーする酔拳の理を考察。これは素晴らしかった。瀬戸先生はある種の天才です。
そのヒラメキに沿ってラウンドごとのシナリオを作り、今野選手が試してみるとこれが強い。まさに酔拳野郎。ポイントは「試合時間全ての無軸化」と「虚の無軸化と実の無軸化」の使い分け。
追求していくうちに三歩珍拳などの必殺技にも開眼。本番で出たら凄い。
大観衆を前にデビュー戦の今野選手が体現できるかどうか?敵は自分自身ですね。
虚の無軸化。詳しい内容は秘密。試合がおわったら公開します。
ここからの寸勁が三歩珍拳。喰らうと立ってられません。
強そうな瀬戸先生と全身アザだらけの酔拳野郎。素晴らしい師弟。両者とも打撃格闘技の公式試合では無敗ですよ。