なんと、沢村さんに続いて東孝先生まで。
今日、空道創始者の東孝先生が癌でお亡くなりになったそうです。
私は東孝先生の本を出した出版社にいたので、取材以外でも随分お世話になったものです。
一見豪放磊落に見える東先生ですが、実際にお付き合いすると極めて繊細でナイーブな先生でした。
極真では第9回王者になりましたが、ガードを落とし、身体を正面に向け左右のローキックを武器にする戦い方は、ルール内では有効だが、果たして顔面ありや投げありで通用するのか?
当時のこうした批判が、東先生を後の大道塾、空道の創始に向かわせたのだと思います。
それが結果として日本の総合格闘技の幕開けに繋がったのですから、東先生の格闘技への情熱が確かに時代を動かしたのです。
まさに空手史、格闘技技史に名を残す武人でした。
ご冥福をお祈りします。
東先生がライバル視していた二宮先生との死闘は極真の伝説となっています。