今日はローコンバットのルーク・ホロウェイ先生の講習会。「マジ戦闘!ローコンバット」の発売記念も兼ねているので、本書の内容をより分かりやすく、幅広く紹介する内容でした。パーソナルスペースに相手を進入させ、自分の身体に触れさせない為に、両手を相手の腕に接触させ、粘らせたままコントロールする練習はまさに太極拳の双推手。太極拳の練習がどのように実戦に関わっているのか、再認識させられました。
また、ナイフに対処するには、下がらずに相手の腕を封じ、打撃の後に崩す。やる事はこれ一つ。相手がどんな体勢や角度から攻めて来ても、全てこの戦略で対処する。様々な武術の技もこの戦略からの変化技と捉えることができます。
その代わり、壁を背にしたり、馬乗りになられたり、部屋が真っ暗になったり、様々なストレス下においても、この戦略を冷静に行えるようにします。様々なストレス下で戦う練習は通常の格闘技や武術ではあまり考慮されませんが、護身術を危機管理術と捉えるなら、こうした練習は大切ですね。
ホロウェイ先生は「ローコンバットは武術とは違う」と強調します。その意味はよく分かるのですが、本来の武術は、危機管理術と隔たりがあってはいけないはず。ホロウェイ先生は、今の武術に何が足りないか?を我々に気づかせてくれます。本当に勉強になりました。
両手を接触し、相手をコントロール。
仮にマウントを取られたり、壁に押し付けられても手の感覚があれば、ブロックや崩しが可能。
ナイフ受けの秘伝、お祈り。
内に手があるので、避けやすい。また、強靭な腕の形を作ることもできる。座っていても同様。
身体の大きな人間に対しても、両手で前に出ながら受ける。下がったらさらに危ない。一方の手は体幹近くに。
どんな角度から襲われても使う技は一つ。仮に後ろからナイフを突きつけられても、
同じ動作で相手の腕を押し付けていく。身体ごと押すコツは武術の動きに共通する。
全員で記念撮影。
ホロウェイ先生からは全員にDVDプレゼント。私が貰おうとしたら、DVDの下からホロウェイ先生のナイフが。油断は禁物です。